資産再評価(しさんさいひょうか)
投資価値の測定に関する用語の一つである。
財産評価に当たっては取得原価主義会計がほとんど支配的に採用されているが、これはその土台である貨幣価値の安定という基本的前提が満たされているときには有効である。
その変動が著しい時期には当然再検討されるべきである。
すなわち物価騰貴の著しい時期には資本構成率から見て、固定資産の比重は軽減され、その帳簿価額は不当に安く、その資産の取替えが困難となり、名目利益の計上、不当課税を招くことになる。
したがって、固定資産の時価による再評価を実施して正しい減価償却費を計上し、実質的な企業資本の維持と課税の適正化を図るべきである。
昭和25年から29年にかけて行われた資産再評価法はこの趣旨である。