地代(ちだい)
用役の対価に関する考え方の一つである。
土地利用者が、土地の提供する用役の対価として、土地所有者に支払うもの。
地代に対する見方は、いわゆる古典派の経済学者と近代経済学者との間でかなりの差がある。
古典派経済学者は、土地を特殊な生産要素と考え、地代は賃金や利子とは質的に異なるものとして独自の地代論を展開した。
それに対して近代経済学者は、土地を他の生産要素と異質なものとは考えない。
そして土地、資本、労働のいずれであるかを問わず、すべて生産要素の用役の対価は、その生産要素の限界生産力の価値(生産要素の一単位を増加したときに得られる収入の増加分)に等しくなるように決まると考えられている。