先物取引(さきものとりひき)
1982年にアメリカで導入された制度で、
ある株式を将来特定の日にあらかじめ定められた数量、
価格で受け渡しをすることを
決めておく取引の形態を「先物取引」と言う。
日本では87年に大阪証券取引所で
「株式先物50」 が発売されたのを皮切りに、
88年に東京証券取引所 が「TOPIX先物」、
大阪証券取引所が「日経 225先物」を発売開始した。
これらはすべて株価指数を
株式のように取り扱って売買するものであり、
つまり「ダウ(日経平均)という名の株」が登場したのである。
株価指数といっても、先物取引の場合 は
実際の株と同じように扱うため、
将来日経平均が上がると予測する人は買い、
下がると予測するなら売れば良い。
これらをまとめて「株式先物取引」と言う。
先物取引とは、実際に株の売買を行うのではなく、
「将来この株を必ず買う(売る)」
という約束をしておく制度のことである。
この約束は必ず守る必要があり、
約束した日までに株価が上がると予測するなら「売り契約」を結び、
その株を現時点で買い入れる。
そして約束の日がくるまでに、
タイミングをはかって売り、
実際に株価が上がれば差額が利益になる。
株の売買は信用取引のように、委託証拠金を入れるだけで行う事ができる。
委託証拠金は売買金額の9%、
最低600万円以上となっており、
小さな資金で大きな取引が可能となっている。