共同抵当権(きょうどうていとうけん)
抵当権の形態の一つである。
同じ債権を担保するために、数個の不動産の上に設定される抵当権。
1つの債権に対して1つの不動産を担保とする通常の抵当権に比べm複数の不動産を1つの債権の担保とするため,担保価値が高まるとともに、不動産価値の下落時にも担保価値が債権額を下回る危険性を最小限にとどめることができる。
日本の法制が土地と建物を別個の不動産としていることも加わって、例は極めて多い。
優先弁済を受ける方法としては、各不動産の価額に準じて同時に代価の配当を受ける同時配当と、ある不動産の代価からのみ配当を受ける異時配当とがある。
共同抵当権が設定されると、個々の目的不動産の登記に、これと共同抵当関係に立つ他の不動産が存する旨が記載されるとともに、共同担保目録が作成される。