株式持ち合い(かぶしきもちあい)
グループ企業間や協力企業間でお互いの株式を保有しあい、経営の安定化をはかることを言う。
第二次大戦後、日本の財閥は解体されたが、海外からの乗っ取り的な企業買収に対する懸念が高まるにつれて、安定した株主を確保するための持ち合いが増加した。
また、お互いの事業において安定的な取引を期待できるため、1980年代までは旧財閥系を中心に持ち合いが活発に行われていた。
しかし、90年代に入り景気が後退すると、持ち合いが自由な取引の足かせとなっていることが表面化し、持ち合いの中心的存在だった銀行も経営状態が悪化して他社の株を持ち切れなくなって来たため、持ち合いを解消して株式を売却する動きが活発化した。
これを「持ち合い解消売り」と言う。
しかし、近年増えつつある敵対的買収に対抗するため、再び持ち合いが復活の兆しを見せている。