現況有姿分譲(げんきょうゆうしぶんじょう)
不動産開発における分譲方法の一つである。
山林原野等を、宅地造成工事をせずにそのままの姿で行う分割販売。
市街化調整区域の設定に伴い、宅地造成や建築のできない山林原野を宅地と誤認させる広告が増加した。
そのため、首都圏宅地建物公正取引協議会等の事業者団体が公正取引委員会の認定を受けて設定した「不動産の表示に関する公正競争規約」の厳重な広告掲載規定の適用が、昭和54年の全面改正後は、現況有姿分譲地にも拡大されることになった。
公正競争の確保という観点から規制するこの規約に違反し、排除措置の対象となるような広告は、宅地建物取引業で禁止される誇大広告等に該当するものが多い。