正常価格(せいじょうかかく)
不動産鑑定評価で求める価格の種類の一つである。
価格の統制等が加えられず、自由な合理的市場で形成される価格を意味する。
つまり、不動産が相当の期間市場に存在し、売手、買手とも十分に市場の事情に通じ、特別の動機を持たない場合に成立する価格である。
鑑定評価では原則としてこの正常価格を求めることになっている。
不動産は、一般商品と違って市場性が局限され不完全であり、取引には個別的事情が介在しがちであって、何人にもわかるような正常価格が形成されるという保証はない。
したがって、不動産の正常価格を求めるには、知識経験の豊富な専門家の鑑定評価活動を必要とする。