再調達原価(さいちょうたつげんか)
鑑定評価の方式適用における価格概念の一つである。
再調達原価は原価法を適用するために不可欠な価格であり、ある不動産を価格時点で新たに建築または造成して取得するとした場合に要する原価の総額である。
この場合、発注者が請負者に対して支払う標準的な建築・造成費に発注者が直接負担すべき通常の付帯費用(設計費等)を加算して求める。
なお、古い形式の建物等で使用資材・工法等の変遷により再建築が困難な場合は、対象建物と同等の有用性を持つ建物を新たに建築することを想定した原価の総額とすることがあり、これを置換原価という。