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自己資本規制(じこしほんきせい)

企業の総資本は「自己資本」と「他人資本」に分けられる。

自己資本の中には資本金、準備金や、任意積立金、未処分利益(繰越利益剰余金)などの剰余金が含まれ、これらを「純資産」と呼ぶ。自己資本比率は、総資本に対する自己資本の割合を表した数字であるため、自己資本比率が高いほど他人資本(借入金や社債)が少なく、企業の経営体質が健全であると言える。

特に証券会社に対してはその経営安定を図り金融不安を払拭するために金融庁によって厳しい「自己資本規制」が課せられている。

これは、証券会社に一定の資本確保を義務づけるもので、自己資本規制比率が120%以下になった証券会社に対しては、業務の一部または全部の停止を始めとする厳しい措置が取られる。

証券会社は毎月自己資本規制比率を金融庁に届け出るほか、これを営業所などに配布して公開する義務がある。

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