決算(けっさん)
決算は、企業が自らの経営状態を把握するために行う会計手続きであると同時に、投資家に対するディスクロージャー(情報開示)という意味合いを強く持っている。
決算に際しては「貸借対照表」や「損益計算書」を始めとする財務諸表(決算書)が作成され、一会計期間における売上高や経常利益などの業績や、財産状態が示されることになる。
日本の企業は、多くが4月から翌年3月までの1年を会計期間としてきたが、株主へのディスクロージャーを徹底する意味から、四半期ごとに財務諸表を作成する企業も増えてきた。
決算と同時に、配当状況が発表され、投資家はこれらの情報によって企業の活動状況を知り、投資の際の参考とする。上場会社は決算発表の際に「決算短信」を作成し、公開する。
これは決算内容を一定の様式に従って簡潔かつ総合的にまとめたもので、上場会社および店頭登録会社すべてが作成している。