自己株(じこかぶ)
自社で発行した株式を保有することを金庫株、または「自己株」と言い、インサイダー取引の原因や会社の支配につながるとして商法によって禁じられていた。
しかし、1990年代に入ると、企業がバブル経済期に増資のために過剰に発行した株の処理が問題化し、また持ち合い解消後の株の買い占めを防ぐ意味でも、自社株の保有を必要とする声が強くなり、2001年10月に解禁された。
自社株買いによって株式の消却が進むと、市場における株式の需給が正常化して株価の価値が安定するため、各企業でこの動きが広まりつつある。